空室状態の物件で起こりうる『荒れる問題』について

空室状態の物件で起こりうる『荒れる問題』について

アパートなどで空室の状態が続いてしまうことによって、『荒れる問題』が発生します。安心して暮らすことのできる環境でなければならないにも関わらず、荒れることによってそうした状況から離れていってしまう恐れがあるのです。

そこで今回は、空室状態の物件によってどのように荒れてしまうのかについてご紹介します。

ゴミ置き場が荒れる

入居者がなかなか決まらずに放置になっているアパートなどで、荒れやすいスポットの1つが「ゴミ置き場」です。住民がいないのであればゴミが出ることもないのでどうして?と疑問に思われるかもしれませんが、その原因は住民以外によるものが考えられるのです。

住民がいなければゴミ置き場は利用されることがないため、そのままの状態であるはずですが、通行人の方などがついそのスペースにゴミを投棄してしまったりするケースも少なくありません。何かしらゴミが1つでもおかれてしまった場合に、それをきっかけにして徐々におかれていくゴミが増えてしまうのです。

ゴミ捨て場が荒れてしまったとしても直接的に部屋に影響が出るわけではありません。しかし、住民の方の心理としては気持ちのいいものではなく、ストレスや不満が徐々にたまっていくでしょう。

また、これからその物件へ入居を考えている方にとっても、現在の住民の民度がそこに現れていると感じてしまうため、結果として入居を避けてしまいます。

ゴミ捨て場が荒れてしまうとカラスが集まってきたり、害虫なども発生したりします。周辺に住む方からの印象も良くないため、その悪影響の度合いは非常に大きいと言えるでしょう。

郵便受けが荒れる

続いては郵便受けです。空室があることによって、荒れてしまいやすい箇所の代名詞と言っても過言ではないでしょう。

普段私たちは帰宅時などのタイミングで郵便受けを除き、届いているものがないかチェックします。配達されているものがあれば随時持ち帰りますので、基本的にはきれいな状態です。

しかし、長期旅行の際などをイメージしていただければわかりやすいかもしれませんが、郵便受けのチェックをしない状態が続くと、みるみるうちに郵便受けがいっぱいになっていってしまいます。その原因となるのがチラシやDMの類です。

ポスティングなどによって、デリバリーサービスや近所のお店などのチラシが郵便受けに不特定に届けられます。もちろん迷惑行為と捉えて注意書きをすることで抑止をしているアパートなども少なくありませんが、物理的に投函できる状態であれば悲しいことに警告を無視して投函されてしまうことがほとんどです。

そこへ空室の部屋が出てしまうともちろん住民がいないため、郵便受けには一方的に投函されたものでいっぱいになっていきます。郵便受けがパンパンになったとしてもあからさまな実害はありません。しかし見栄えが悪いのは事実ですし、それを元にトラブルが発生してしまう恐れがあるのです。

空室を荒らされてしまう

空室というのは住民がいない状態の部屋のことですので、空き巣などに狙われる心配はありません。取るものがないのであれば狙う理由がないからです。しかし、雨風をしのぐことができる場所を求めている人にとっては最も都合のいい場所となるのです。

たとえばホームレスのように住む場所に困窮している人からすれば、野宿よりも室内で生活できたほうがいいのは間違いないわけですから、空室にこっそりと住み着いてしまう可能性があります。もちろん周辺の住民が発見されてしまう恐れがあるのでそう多く発生しませんが、意外と気がつかない場合があるでしょう。

また、学生などのたまり場として悪用されてしまう可能性も考えられます。オーナーの方もまさかそんなことになるとは夢にも思っていないはずですので、何かしら用事がある時を除いて空室を訪れることはないでしょう。そのため発見が遅れてしまうことが多く、悪用する側からすると好都合なポイントでもあるのです。

空室状態であるだけでも徐々に劣化してしまう部屋ですが、荒らされてしまうとさらに劣化してしまいます。そうなると余計に修繕などが難しくなってしまうなど悪循環となってしまうでしょう。

荒れた状態の印象は最悪

割れ窓理論をご存じでしょうか?環境犯罪学における理論の1つのことで、たとえば建物の窓ガラスが割れていた場合に、それを見た人は窓ガラスが割れたままであるということは誰も管理できておらず放置になっているのだと思い、やがて他の窓ガラスも割られていってしまうという治安の悪化を表した理論です。

空室のまま放置してしまうことで、この理論に当てはまりやすくなります。オーナーの方が常にしっかりと管理できていれば大丈夫かもしれませんが、目を離した隙にいつの間にかこのような状況へと陥ってしまう可能性は否定できないでしょう。ゴミ置き場が荒れるのはその代表例と言えます。

荒れた状態の物件の印象は最悪です。入居希望の方は事前にしっかりとチェックされる方が多いので、荒らされた後に修復したとしても感づいてしまう方もいらっしゃるでしょう。そのため、何よりも荒れてしまうことを防ぐというのが重要なポイントです。

空室の状態で放置をしてしまうのではなく、再生をすることで物件を有効活用するのが、オーナーの方によってはベストな選択肢と言えるのではないでしょうか。

まとめ

空室を放置してしまうことで、今回ご紹介したような問題が発生してしまう恐れがあります。部屋だけなく敷地が荒れてしまうと、すべての部屋が完全に空室になってしまうかもしれませんし、そうなってからでは手遅れです。そうなる前に再生を果たすことが大切ではないでしょうか。

空室物件を放置してしまっているオーナーの方は、ぜひ「空室・空き家再生LAB」にご相談ください。入居者が決まらないその状況を改善いたします。

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